治具の役割

工作機械の性能が上がり、切削工具も多様化してきています。しかし、加工物の取付方法については、以外と簡単に考えられがちであまり重要視されない感じがします。

工作機械の精度がいくら良くなっても、加工物の取付が悪いと変形や歪みが出て精度が下がり、高い生産性を持つ機械でも取付に時間がかかるようでは、その効果は半減します。

加工物を取付けるための治具の良否は、高精度加工や加工時間短縮をはかるうえからも、大変重要な生産要素になります。


治具紹介

最も標準的な治具と言ってもよいでしょう。縦型マシニングセンタ使用の穴加工用治具です。4個付け、手締め式です。

縦型MC用治具設計図
縦型MC治具.pdf
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アームの治具です。工程設計も含め、安定した加工が出来かつ、変形や歪みが出ないよう治具設計します。

横型マシニング用のケースの治具です。センターでガイドし、ダイヤピンにて位置決めします。3個付け、手締め式です。

生爪スパイク設置
生爪スパイク設置

旋盤の生爪にスパイク設置します。これで鋳肌も確実にチャッキングできます。

横型マシニングセンタ用のモーターカバーの治具です。ワークにΦ150の鋳抜穴があるため、芯ずれ加工がないように9インチスクロールチャックを取り付けています。

横型MC治具設計図
横型MC治具.pdf
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10個まで小物が掴める研削盤用精密バイスです。把握幅は5mm~13mm、厚みは3mmまで研削可能です。

自動ポンチ打ち機です。電源は3相200V、動力はエアーシリンダを使用しています。


三次元測定機用の検査治具を製作しました。治具に検査物をセットし、三次元測定機にて自動測定します。

吊具を製作しました。リング状の重量物を内掛けして吊り上げます。テコの原理なので、容易に脱着が可能です。

空気漏れ検査治具を製作しました。材料(鋳物)内部からの空気漏れがないか圧気して検査する治具です。

真円度を簡易に検査する治具を製作しました。

油圧自動化クランプ治具を製作しました。